Systems Integrator
株式会社JR東日本情報システム様(以下JEIS)のデザインパートナーとして、WeWorkリンクスクエア新宿拠点でおこなわれる、AIアシスタント機能を持った移動型パーソナルロボット「temi」の実証実験向けプログラム開発のワークショップファシリテーションとUI/UXデザイン制作を支援しました。
今回開発した「temi」のプログラムでは、WeWorkの拠点において、メンバー企業に快適なワークスペースの運営をおこなうコミュニティチームのアシスタントロボットとして、以下の機能を実装しました。
1. WeWorkコミュニティチームのサポートをするため、オフィスのフロアマップ、設備案内、メンバーのコミュニティイベント情報などを案内するロボット機能。
2. オフィス内のCO2や温度湿度を測定し、快適なワークスペースを提供するための環境可視化機能。
3. WeWork内に複数設置されている電話ブースの空き状況をリアルタイムでわかるようにする、電話ブースエリアの利用状況の可視化機能。
JEIS様がオープンイノベーションサポートとして「temi」のソフトウエア研究開発に必要なWeWorkメンバー企業を募集し、「temi」の頭脳となるプログラムのコンテンツ開発をおこないました。ProximoはUI/UXデザインチームとして参画し、ワークショップのファシリテーションとUI/UXデザインを担当しました。
開発にあたり、どのような管理業務業務を「temi」が対応できるか、具体的なアイデアの洗い出しとそれらの整理をおこなう必要がありました。また「temi」の導入により一部管理業務を非接触でおこなえるようになることで、オフィス内での新型コロナウィルス感染症対策としても期待が寄せられていたため、それらをおこなう上での課題の明確化も必要でした。
WeWork利用者、運営者両方にとって最適な体験設計と「temi」を操作するためのUIをデザインするため、JEIS様、WeWork Japan様とWeWorkメンバー企業など関係各社が集まりワークショップを実施しました。
Proximoにてワークショップ設計とファシリテートをおこない、WeWork利用者、運営者両方の観点から、WeWorkの課題とどのような運営管理をtemiでおこなえるかのアイデア出しをおこないました。実装可否検討のためtemiの仕様に詳しい技術者観点も交えてアイデアを整理し、そのアイデアをまとめてWeWorkで稼働するTemi専用アプリケーションの開発要件のベースとしました。
ワークショップで抽出されたアイデアを実装側でWBSとともに要件としてまとめ、それらを検討のベースとしてUI/UXデザインをおこないました。
トンマナを決定する上ではコミュニティの活性化を重要視するWeWork様と、創造性をかきたてる個性的なオフィスの内装デザインにマッチするよう議論を重ね、配色やイラストのトーンなど全体のデザインを提案・決定しました。
UIデザイン面では、自走するロボット端末の画面に表示されることから、ユーザーの利用シーンに加え「temi」自体のオフィス内での振る舞いや移動導線を常に意識してUIデザインを進めました。また画面のサイズ自体はそこまで大きくないため、実際の画面サイズに配慮してデザインしました。アイコンやイラストなどを多めにして直感的に操作できるようにし、可読性と操作のしやすさを重視して、テキストやボタンのサイズも慎重に検討しました。
UI設計作業には主にFigmaを使用し、リモートでエンジニアと意見交換をしながらワイヤーフレームを設計し、最終的な実装向けのUIデザインを完成させました。
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